経営者向けトレンド講座やりました

大人向けのトレンド講座やりました。普段は美術/デザイン系の学生あるいはファッションビジネスの方に向けて、いま何が流行ってるか、来年はどうなるか、 さまざまな市場調査写真を使い、ファッションとヴィジュアルデザインに大別して説明していますが、この日は弁理士さん、中小企業の経営者さん、その経営企画室の方、と聴衆は異質でした。
そこでタイトルを「最新空間デザインにるブランド力。『旬』であることの強さ」とし、成功しているブランドが行っている執念にも似た手法を、最新事例を元に紹介しました。知的財産とは、クリエイティブ資産とは何か、と言う観点へ、すこし角度を変えました。

わたしの説明はいつもそうですが、理屈ではありません。実際に市場で表現されたものの観察。そして観察の手法です。
毎年、春夏、秋冬シーズンに分け(ファッションビジネスでは普通ですが、これがルーティン化していない業界の方が実は多い)、数十年間観察を続けているので、おのずと「旬」が何かわかるのです。

みなさんに質問してみました。
「今年の秋冬ファッションのテーマをひと言で言えば何ですか?」
聴衆の方々、答えられません。
みなさん時代と共に生きているので、多かれ少なかれトレンドに触れているはずなのです。とは言え、言葉で説明せよと言われてもできません。
で、これを機会に練習してみましょう。
「旬」を理解することは消費動向を実感で捉えられると言うことです。何となく感じ、商品開発をしている、そんな方々。開発しているのが消費財であれ耐久財であれ、あるいは部品であれ、最終消費地点で何が起こっているかを知ることは、限りなく役に立つクリエイティブ資産となるのです。暗黙知の理論化とでも言いましょうか。
観察は訓練です、続ければ動作になります。
私の知っている限りの事を紹介しました。
シャネルのパリコレ動画など(おじさん達は)見たことも無かったですが、そこに込められたブランディング戦略を知り、そのものすごさ、周到さに驚いたようです。

またやりますので、よろしくです。

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