小説「鎌倉の怪人」連載記念 松宮流 小説の作り方 その2 ホントとウソの境目

安倍晴明は平安時代の陰陽師。京都・一條戻橋には高名な安倍晴明神社があります。鎌倉時代になり、時の政権が陰陽師の力を借りようと、京都から清明の石を運びました。ところが時代を経て、清明石は紛失。しかし昭和になり、鎌倉街道を造成中に地中から石が見つかり、3つに分祀したそうです。
この物語で出てくる清明石のかけらは、3つに石を分けたとき、怪人が端っこをちょっとだけ拝借して持っていたもので、陰陽師安倍晴明直々の「呪(じゅ)」がかけられているものです。
まるで史実みたいですが、ホントと創造ソの境目です。
ポイントは、ほとんどが本当の話で、分祀の際にかけらを切り取った、というのが作家の創造ということです。
ホントかウソかわかりません。誰も見てないから。ウソとも言えないでしょ。

どこでそんなことを思いつくのか? とはよく聞かれますが、日々何らかの「ホントとウソの境目」を考えていることは確かです。

このテーマは深いので、何回か書いていきます。

コメント

  1. こいわらいから、全て読ませていただきました。
    ドキドキワクワクほんとに楽しませていただきました!
    本になるのをとても楽しみにしています(^o^)/

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