小説家 松宮宏の、あれやこれや。
きれいな小説、という読後感。
これといった事が起こるわけではない。
二十四節季にそって暮らす日々。
クライマックスに企みがあるわけでもない。何も起こらない退屈な話の連続。でも主人公の女性は、半島の小屋に暮らし、ささやかな日常の変化に寄り添いながら、こころが動き、成長していく。ん? 成長した? 読者にはつかみきれない。でも、それは、いい。
スタインベックのキャナリー・ロウとか、チエーホフの小説を味わった、さわやかな感じに似ている。
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