小説「さくらんぼ同盟」発刊
構想15年、ついに出版となりました。
AMAZONでの紹介文
死んだはずの男から摘出された香しいさくらんぼ状の腋窩腫瘤。 それが、魅惑の美味と判明したから、さあ大変! 世界中から次なる患者出現を待って富豪もマフィアも大集結。 謎の病の秘密を握る外科医・惇史を護るため、 引退刑事+ヘンテコ病患者のドリームチームが結成された。新種の文庫書き下ろし登場!
また、新刊文庫の推薦コメントを、コーネリアスの小山田圭吾くんが書いてくれたのは、物語に登場する小山田家/永積家との縁ができたからです。(両家は親戚です)そもそものきっかけはLA在住のヤスコ永積オースティンさんでした。ファッションビジネスをやっていた縁で、今も続く30年来の知己ですが、ある日「甥っ子にギターを買って帰って」と頼まれ、ハリウッドのギターセンターからテレキャスターを東京まで持って行ったことがあります。当時高校生の甥っ子はその後ハナレグミの永積タカシになり「ウイスキーはお好きでしょ♪」と歌う大人になったのです。そしてタカシ君のいとこにあたるのが圭吾くんだったわけです。圭吾くんには物語創作の過程で、奈良にある小山田屋敷のことも教えてもらいました。
さらに、この物語で主人公のひとりとして名前を拝借したのがタカシくんの父で神経科医である永積惇先生です。78歳にして現役の医師ですが、物語では37歳の独身整形外科医として登場していただきました。
しかしこの物語、小山田家/永積家との出会いが構想の出発点ではありません。食通ドラマ×医療ドラマ×刑事ドラマのらせん構造を考え続け、創作に15年も費やした熟成ものなのです。最終段階で戦前の満州からはじまる永積家の歴史を知り、物語に重ね合わせたことで物語は結末を迎えることができたのです。
15年前の原稿といえば、小説新潮長編小説新人賞の応募作でした。永積医師も、腫瘤の秘密も出てこない。
熟成期間を経て完成した原稿は、医者に刑事に街金に歌舞伎町マフィアが、妙な病気と美味なる細胞と金に振り回されながら絡み合う、楽しさ満載の物語に仕上がったのです。
主人公は3人います。元新宿署刑事で下町探偵の小渕岩男58歳、殺人犯で大金持ちの街金王藪内久世治郎58歳。膝関節手術専門の整形外科医でガンダムオタク永積惇史37歳。準主人公も6人です。東大卒のリケジョで赤外線アレルギーの諸井美和、柔道学生チャンピオンで日中からイビキが止まらない斎藤剛毅、警視庁の名刑事一文字俊介、ガングロ趣味の金融会社社員四谷よん子、和風美人看護婦清水素子、板橋病院院長の大久保。
バッハの多声音楽のような小説です。それぞれの人物がそれぞれの物語を紡ぎながら、幸せな大団円を迎える。
長編小説はプロットを作らずに書きはじめます。登場人物たちの行く先を追いながら書き留めていくのですが、主役級が9人もいると複雑怪奇、散らばっていく先を見失わないように、ていねいに追ったおかげで、結末は落ちるところに落ちました。予定調和ではあません。複雑だからこそ出てきた残響で、物語を締めくくることができたのです。
3/15発売。みなさま、書店さんで新刊を買いましょう! 芸術振興のためにも。
死んだはずの男から摘出された香しいさくらんぼ状の腋窩腫瘤。 それが、魅惑の美味と判明したから、さあ大変! 世界中から次なる患者出現を待って富豪もマフィアも大集結。 謎の病の秘密を握る外科医・惇史を護るため、 引退刑事+ヘンテコ病患者のドリームチームが結成された。新種の文庫書き下ろし登場!
タランティーノ、コーエン・ブラザーズ的映像世界、エルモア・レナード的クライム・ノベル、藤沢周平的人情ドラマ・・自分の読みたいものをすべてぶっ込んでできた小説は、医療ドラマ+犯罪ドラマ+人情コメディとなりました。主人公3人、準主人公が6人。腫瘤の謎、奇病の原因について、病理専門医の監修を受けることもでき、リアル感満載となりました。専門家「証人」のみなさま、ここにお礼を申し上げます。
また、新刊文庫の推薦コメントを、コーネリアスの小山田圭吾くんが書いてくれたのは、物語に登場する小山田家/永積家との縁ができたからです。(両家は親戚です)そもそものきっかけはLA在住のヤスコ永積オースティンさんでした。ファッションビジネスをやっていた縁で、今も続く30年来の知己ですが、ある日「甥っ子にギターを買って帰って」と頼まれ、ハリウッドのギターセンターからテレキャスターを東京まで持って行ったことがあります。当時高校生の甥っ子はその後ハナレグミの永積タカシになり「ウイスキーはお好きでしょ♪」と歌う大人になったのです。そしてタカシ君のいとこにあたるのが圭吾くんだったわけです。圭吾くんには物語創作の過程で、奈良にある小山田屋敷のことも教えてもらいました。
さらに、この物語で主人公のひとりとして名前を拝借したのがタカシくんの父で神経科医である永積惇先生です。78歳にして現役の医師ですが、物語では37歳の独身整形外科医として登場していただきました。
しかしこの物語、小山田家/永積家との出会いが構想の出発点ではありません。食通ドラマ×医療ドラマ×刑事ドラマのらせん構造を考え続け、創作に15年も費やした熟成ものなのです。最終段階で戦前の満州からはじまる永積家の歴史を知り、物語に重ね合わせたことで物語は結末を迎えることができたのです。
15年前の原稿といえば、小説新潮長編小説新人賞の応募作でした。永積医師も、腫瘤の秘密も出てこない。
熟成期間を経て完成した原稿は、医者に刑事に街金に歌舞伎町マフィアが、妙な病気と美味なる細胞と金に振り回されながら絡み合う、楽しさ満載の物語に仕上がったのです。
主人公は3人います。元新宿署刑事で下町探偵の小渕岩男58歳、殺人犯で大金持ちの街金王藪内久世治郎58歳。膝関節手術専門の整形外科医でガンダムオタク永積惇史37歳。準主人公も6人です。東大卒のリケジョで赤外線アレルギーの諸井美和、柔道学生チャンピオンで日中からイビキが止まらない斎藤剛毅、警視庁の名刑事一文字俊介、ガングロ趣味の金融会社社員四谷よん子、和風美人看護婦清水素子、板橋病院院長の大久保。
バッハの多声音楽のような小説です。それぞれの人物がそれぞれの物語を紡ぎながら、幸せな大団円を迎える。
長編小説はプロットを作らずに書きはじめます。登場人物たちの行く先を追いながら書き留めていくのですが、主役級が9人もいると複雑怪奇、散らばっていく先を見失わないように、ていねいに追ったおかげで、結末は落ちるところに落ちました。予定調和ではあません。複雑だからこそ出てきた残響で、物語を締めくくることができたのです。
3/15発売。みなさま、書店さんで新刊を買いましょう! 芸術振興のためにも。
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